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団体信用生命保険

公開日:2020-12-19 12:00

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私たちは念願のマイホームを購入するとき、ほとんどの場合、住宅ローンを借り入れます。その際に住宅ローンの借り入れの条件として加入することが多いのが団体信用生命保険です。

団体信用生命保険は、住宅ローンの契約者が返済中に亡くなってしまったり、高度障害状態になってしまったりしたときに、ローンの残額を肩代わりしてもらえる住宅ローン専用の保険のこと。ローン契約者に万が一のことが起こっても、残された家族が住宅ローンの返済で経済的に困らないようにするための生命保険の一種だと言えます。

団体信用生命保険とは、住宅ローン契約者が死亡・高度障害状態になったときに、残りのローンを肩代わりしてくれる住宅ローン専用の生命保険です。略して「団信」と言われたりしています。

住宅ローンは、10年、20年、30年など長期間にわたって返済していくものですが、その間にローン契約者(主に収入の担い手)に万が一のことが起こってしまったら残された家族はどうなるでしょうか。家族の手には住宅ローンという大きな借金が残ってしまいます。もしも家族に住宅ローンを払い続けていく経済的な余裕がなければ、せっかく苦労して購入したマイホームを手放し、そのお金を元に借金を返済していくことになるかもしれません。

そのような事態を避けるための保険が団体信用生命保険です。

団体信用生命保険に加入していれば、ローン契約者に万が一のことがあった場合、保険会社から金融機関へ住宅ローンの残額分が支払われるので、残された家族は住宅ローンの返済に困ることはありません。その意味で団体信用生命保険は、ローン契約者が自分に万が一のことがあったときに家族を住居費の経済的なリスクから守るための保険とも言えるでしょう。

「フラット35」など一部例外はあるとはいえ、団体信用生命保険への加入は住宅ローンの借り入れの条件になっていることが多く、住宅ローンの借り入れと同時に加入していることが一般的です。団体信用生命保険の支払いは明確な「保険料」という形をとらず金利に上乗せされたりしているケースもあるため、なかなか「保険に加入している」という意識は薄くなりがちで、「え? 私も団信に入っていたの!?」というケースも少なくないようです。

団体信用生命保険には、通常の団体信用生命保険以外に三大疾病特約付団体信用生命保険、八大疾病特約付団体信用生命保険などがあります。

また、団体信用生命保険は生命保険の一種ですので、契約する際には健康告知義務が必要になります。そのため病歴や健康状況次第では加入できないこともあります。

そうした場合は、ワイド団信やフラット35への加入についても検討しましょう。

団体信用生命保険は住宅ローンの保障を対象としているため、万が一働けなくなった場合、治療費や家族の生活費は別に用意する必要があります。生命保険やそのほかの保険とも併用も考えましょう。


執筆:株式会社プロバンク 永関