我が国の租税収入
公開日:2021-07-19 14:46
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財務省が7月5日に公表した2020年度の国の一般会計の税収は、60兆8216億円で過去最高だったとのこと。
もちろん、消費税率が2019年10月に10%に引き上げられたことが大きな要因である。
2018年度の税収も、60.4兆円とバブル期以降の最高値を記録し、話題となった。
それでは約30年前のバブル期(1990年度)の税収がいくらであったかというと、60.1兆円である。
税収の水準自体は、近年のそれと大きく変わっていない。
但し、その税目別の内訳は近年のそれとは大きく異なっている。2020年度の税収に占める最大の税目は、消費税の
20.9兆円、続いて所得税の19.2兆円、法人税の11.2兆円。これに対しバブル期の1990年度の最大税目
は、所得税26.0兆円、法人税18.4兆円で、消費税(当時の税率は3%)は僅か4.6兆円にしか過ぎない。
30年という歳月が、我が国の経済情勢の変化と税収構造に劇的な変化をもたらしたことを改めて実感させられる。