カテゴリー検索

リバースモーケージについて

公開日:2020-12-10 21:56

目次


リバースモーケージってまだ聞きなれない言葉だと思います。

このリバースモーケージとは簡単に言うと自宅を担保にして、そこに住み続けながら銀行などの機関から融資を受けられるシニア向けの融資商品の1つです。

この商品の特徴は毎月、銀行から年金のようにお金を借り、死亡したときに不動産を売却して借りたお金を返済します。

リバースは言葉のとおり逆という意味で、モーゲージは住宅ローンのことです。

言わば通常の住宅ローンの逆を行うということになります。

 

通常の住宅ローンは銀行から不動産の購入資金を一括で借入して、毎月、元本と利息を返済します。

初めは借りている金額が大きいため、返済する金額も大きいですが、

返済していけば途中で元本も減るため、利息も減り返済金額も小さくなっていきます。

 

リバースモーケージはお金を一括で借りるのではなく、毎月少しづつお金を借りていきます。イメージしやすいのが年金のようにお金が入ってきます。

ただ、毎月借入れたお金を返済する通常の住宅ローンと違って、

毎月どんどん借入れ金額が増えていきます。

えっ?じゃあ返済はどうやって行うの?

気になりますよね。返済のタイミングは借入れを行った不動産所有者が亡くなった時点で

不動産を売却して支払う事になります。

ただ、注意点がございます。リバースモーゲージは、

死ぬまでずっとお金を借りられるか?と言うとそうではありません。

この契約を行うときに借りられる上限金額を決めます。

その設定金額まで毎月借りられる仕組みになっています。

(生きている間に設定金額の上限まで達してしまった場合は、生きている間であっても、不動産を売却して借入を返済します)

 

以上がリバースモーケージの仕様の説明になります。

では、一体、どのように利用すればいいのでしょうか。

ズバリ、相続などの問題で死亡時に不動産を残したくない時に有効に使えます。

相続になった場合、不動産を売却してそのお金を兄弟間で分けることになります。

そのことが原因で揉めるかもしれません。もしかすると売却額が思ったほど

いかずに分割すると大した財産にならずに子供たちに面倒をかけてしまうかもしれません。

このような状態であれば不動産を残すよりも他で有効に使いたいと考えますよね。

その時に利用を考えるべきなのがリバースモーケージになります。

お亡くなりになるまで、毎月、年金のようにお金が入り、そのお金はご自身で使えます。

返済に関しては死亡時に自宅を売却され返済になるため不動産は残りません。

注意点は所有者単独で契約できません。推定相続人になる可能性がある人達の同意が必要になります。推定相続人は現時点で亡くなった場合に相続人にあたる人の事を言います。

 

以上がリバースモーケージついての説明となります。

自宅に住み続けながら、それを担保に必要なお金を毎月借入れできるのがリバースモーゲージの何よりの魅力です。

シニア層の方が今後の第2の人生プランを練るうえで、十分検討に入れてもよい金融商品ではないでしょうか。

ただし、後半において指摘したように、いくつかの注意点があることも確かです。

メリットとデメリットの両面をしっかり考えて下さい。


執筆:株式会社プロバンク 阿部