住宅ローンの繰り上げ手数料
公開日:2020-12-10 22:05
目次
繰り上げ返済は、毎月のローン返済とは別に、ローンの元本部分を一部もしくは全額を
前倒しで返済する事です。つまり元本が減るので利息も減るので将来支払うべきお金を
減らす事ができます。
この繰り上げ返済もタイプがあります。
【返済期間が短くなるタイプ】と【返済額が軽くなるタイプ】の2パターンです。
返済期間タイプは、月々の返済額は変わらず期間を短くする返済方法です。
たとえば、このタイプで返済を行い支払ったお金が1年分の元本であれば、その分の利息は軽減できます。さらに返済期間が1年短縮されることになります。
一方、返済額軽減タイプは、返済期間はそのままで月々の返済金額を減らす返済方法です。
こちらは返済した額を月々の返済額に均等に分けて返済額を減らします。
どちらも利息を減らすことができますが、返済期間タイプの方か利息軽減効果は高いです。
〇繰り上げ返済のメリットとは
ズバリ、ローンの利息額を減らせることです。
住宅ローンの利息は借入する額が大きいのでかなり大きい金額です。
例で考えると)5,000万円(借入)、返済期間35年、金利1.3%として利息だけで約1,230万支払うことになります。
繰り上げ返済は借入額が減るため利息の軽減ができるため、毎月のローン返済でも負担を減らせる手段といえます。
一般的なローン返済は月々の返済額は変わりませんが、返済額の元本と利息の割合は返済した期間によって変わってきます。
そのため、繰り上げ返済を行うタイミングが早ければ、その分利息が減らせるということになります。金利が高い場合も有効です。
仕事を頑張った結果、給与が上がり生活に余裕ができたタイミングを目途に、
ご自身のライフプランにあった返済方法を考えましょう。
〇繰り上げ返済のデメリットとは
繰り上げ返済を行うということは、大きな金額が手元から動きます。
その時に無理に支払いそのままデメリットに繋がることもあります。
繰り上げ返済後に【大きな病気やケガをしてしまった】【収入が減ってしまった】
といった事態になることもあります。その時に現金がなければ問題になります。
〇繰り上げ返済のタイミング
メリット部分でお話しましたが、時期が早いほど返済額が減るので将来的な負担軽減は大きいです。ただ、借入して直ぐに行う人は少ないと思います。
ご自身の貯蓄も考えると借入してから10年以内に行うのがおすすめです。
借入金額が大きいほど利息も高いため事前にどのタイミングで行うか事前に計画しておくといいでしょう。
また、どの住宅ローンも繰り上げ返済はできます。しかし、返済時に手数料がかかる金融機関、返済の最低限度額が定められている金融機関もあります。10万以上~100万以上など、もし、これから住宅ローンを選ぶのならば、返済金額に条件なし・返済手数料0円などなるべくコストを抑えられる金融機関を選ぶとよいでしょう。
執筆:株式会社プロバンク 阿部