遺品整理の供養
公開日:2020-12-10 22:19
目次
遺品整理の際に、供養やお焚き上げをどうするかという部分で悩む方も多いでしょう。
「ものはもの」とスッパリ割り切ることのできる方もいるかもしれませんが、供養やお焚き上げというのは故人への思いやりでもあり、遺族のためにもなります。
遺品整理における供養やお焚き上げについてもきちんと理解を深めておきましょう。
・遺品供養とは?
まず、遺品供養とはどのようなものなのでしょうか?
遺品供養というのは、寺や神社で僧侶や神主にお経や祝詞を唱えてもらい、遺品に宿っている魂を抜いてから処分してもらうことを指します。
感謝を込めて遺品を供養することによって、故人を偲ぶのです。
供養には自宅まで出張訪問してくれる現場供養と他の遺品と合同でおこなう合同供養があります。
また、遺品供養とあわせて理解しておきたいのがお焚き上げです。
お焚き上げというのは、大切にしていたものを焼却し浄火することで、魂を天に送って供養することを指します。
もともとは神棚や仏壇など粗末に扱えないもの、粗末に扱ってはいけないものに対して、お焚き上げをすることが一般的でした。
ただ、最近では手帳や手紙、写真や寝具などさまざまな遺品も基本的に焼却できるものであればお焚き上げの対象となっています。
・供養やお焚き上げが必要な理由
供養やお焚き上げというのは、ほとんどの方が当たり前におこなっていることです。
しかしながら、供養やお焚き上げというのは必須ではありません。
つまり、供養やお焚き上げをするのもしないのも自由なのです。
ただ、ほとんどの方が供養やお焚き上げをしているのには理由があります。
それは気持ちや心の問題です。
遺品整理では故人が大切にしていたものを処分する必要があります。
身近な相手を亡くし、大きな喪失感を抱えている中で故人の思い出の品を処分するという行為は、精神的にも大きな負担となってきます。
遺品の供養やお焚き上げというのは、そういった遺族の心の負担を軽くするためのものでもあるのです。
一般的なゴミと同じように処分するのではなく、供養やお焚き上げという形で処分することによって処分することへの罪悪感のようなものも軽くなります。
ただし、遺品を供養やお焚き上げという形で処分するとその遺品は二度と手元に戻ってくることはありません。
供養やお焚き上げをすべきなのかどうか迷ってしまう場合には、自分で決心できるまで待ったほうがいいでしょう。
・遺品整理を悔いなくよりよい最後にする為には供養は必要
遺品の供養やお焚き上げは、故人はもちろん、その遺品に感謝を込めてお別れする最後の儀式です。
遺品整理を悔いなくよりよい最後にするためにも、遺品の供養やお焚き上げに誠実に対応してくれる寺や神社、業者を選ぶようにしましょう。
供養やお焚き上げは故人のため、遺族のためにもおこなっていくべきことなのです。
執筆:日本一正直な遺品整理業車ココロセイリ