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遺品整理業者について

公開日:2020-12-10 22:22

目次


遺品整理業者にもいろいろなところがあります。

人生の節目である遺品整理を任せるのですから、会社として業者として安心して任せられるようなところを選ぶ必要があります。

良い業者の選び方はもちろん、その他の業者との違いやサービス内容、相場についても理解を深めておきましょう。

 

・遺品整理業者の選び方

 

遺品整理業者の選び方についてですが、いくつかのポイントがあります。

「安いから」などの理由だけで選ぶのではなく、いろいろな角度からその業者、会社を吟味していきましょう。

 

【業者の選び方その1:遺品整理士が在籍しているのか】

業者の選び方としてまず挙げられるのが、遺品整理士の有無です。

もともと遺品整理という仕事において、資格というのは必須ではありません。

実際に、資格者が在籍していない状態で遺品整理の仕事をしている業者もいます。

ただ、そういった中でも遺品整理士という資格が存在しているのです。

遺品整理士というのは一般社団法人遺品整理士認定協会が発行している資格で、遺品整理の作業や心得に関する2ヶ月ほどの講座を受講した上で、遺品整理士に相応しいと判断された者のみが手にすることのできるものです。

資格がなくとも遺品整理の仕事はできますが、言うまでもなく遺品整理士の資格を持っているスタッフが在籍しているのであればそちらのほうが安心できます。

必須ではない資格を取得しているということはそれだけ遺族のことを考えているということでもありますので、遺品整理士が在籍している業者、会社であれば信頼できる可能性が高いのです。

 

【業者の選び方その2:出張訪問見積りをおこなっているのか】

次に、業者の選び方として挙げられるのが出張訪問見積りをおこなっているのかという部分です。

遺品整理に限ったことではないのですが、最近では簡単にできる机上見積りといったものに対応しているところも多いです。

ただ、机上見積りというのはあくまでも伝えた情報から見積りを出すことになりますので、出張訪問見積りとは差が出やすくなります。

遺品整理の場合にはその規模などを見てもらうために、出張訪問見積りに対応してもらえるかどうかが重要になってきます。

実際に家の状況を見てもらわないことには、正確な見積りは得られません。

もし出張訪問見積りをしたがらない業者であったり、出張訪問見積りに応じない業者であったりした場合には、作業をする当日になって追加請求をしてくる可能性があります。

追加請求などの業者トラブルを避けるためには、実際に出張訪問で家の状況を見てもらった上で作業内容を正しく業者に把握してもらわなければいけません。

やり取りだけであれば、電話やメールなどの口頭や文章だけでも可能でしょう。

ですが、家の状況やすべての家財について伝えるのには限界があります。

買取をしてもらえる可能性のある家財を事前に確認してもらうことができますので、手間がかかって面倒に思えても出張訪問見積りをお願いするようにしましょう。

ちなみに、遺品整理をする場所からできるだけ近くの業者を選ぶことも大切です。

というのも、近くの業者を選ぶことによって交通費を抑えることにもつながるのです。

いくら魅力的な業者だからといってサービスエリア外で遺品整理の依頼をしてしまうと、出張費がかさむ可能性があります。

費用の節約のためにも、遺品整理をする場所から近くの業者をピックアップしていきましょう。

 

【業者の選び方その3:見積書の記載が明確か】

業者の選び方としては、見積書の記載もポイントになってきます。

遺品整理の業者に限ったことではないと思うのですが、業者からの見積書というのは素人からすると読み取りにくいものです。

そのため、よくわからないまま数字だけをチェックしてOKを出してしまうようなこともあります。

よくわからないからと確認を疎かにするのではなく、よくわからないからこそしっかりと確認していくようにしましょう。

見積書では作業内容や料金の内訳が細かく記載されているかどうかを確認してください。

最初は安い見積りだったのに、作業後になって「廃棄物が想定より多かったため、費用がかかった」「見積書に記載されていないことを当日依頼されたので、追加費用が発生する」などさまざまな理由をつけて高額な費用を請求するようなケースも少なくありません。

騙されないためにも、見積書の中に「作業一式」などの曖昧な表現がないか、作業内容が具体的に記載されているのか、記載されているのは必要な作業だけなのか、不要な作業が記載されていないかを厳しい目で確認していきましょう。

 

【業者の選び方その4:対応が丁寧か】

遺品整理というのは、とてもデリケートな作業になります。

実際に人の死に直面し、その遺品を整理していくことになるわけですから、精神的な負担というのは相当なものです。

そこで対応の悪い業者にあたってしまうと、精神的な負担がより増幅することになります。

亡くなった大切な人の遺品を扱う相手だからこそ、丁寧に対応してくれるかどうかを見極めるようにしましょう。

落ち着いて丁寧に話しができるのか、質問したときにはぐらかすことなく誠実に答えてもらえるのかといった接客態度も確認してください。

対面して確認することも大切ではありますが、メールや電話などでの印象も重要です。

実際に見積りをお願いする段階になったら、具体的に何にどれだけの費用がかかるのかを詳しく説明してくれるのか、説明することができるのかも確認しておきましょう。

大切な遺品を扱うデリケートな作業だからこそ、多少神経質なくらいで問題ありません。

わからないところは徹底的にクリアにしてから、遺品整理を依頼したいところです。

 

【業者の選び方その5:必要な許可の取得や届出をしているのか】

遺品整理業者がどのようなサービスを提供しているのかは、それぞれの会社、業者によって異なってきます。

業務内容によって必要になってくる許可や届出は違ってきますので、業務をおこなうために必要な許可の取得や届出をしているのかという部分も必ず確認しておかなければいけません。

基本的に業者は必要な許可を取得していたり届出をしていたりすれば、それをホームページなどで公開しています。

求めているサービス内容に応じた許可の取得や届出をしているかどうかを確認した上で業者を選べば、より質の高いサービスを受けられる可能性が高まります。

例えば、不用品を処分するには「一般廃棄物収集運搬許可証」を持っているか、持っていない場合には許可証を持った業者に委託していなければいけません。

業者が適切に廃棄物を処分しなければ、委託した遺族側も罪に問われる可能性が出てきます。

不用品の処分に関しては、特に注意が必要です。

一般廃棄物収集運搬許可証も含めて、必ず確認しておくべき許可や届出は以下の通りです。

「不用品の処分や廃棄物の処理の場合には、一般廃棄物収集運搬業許可」

「遺品などの家財の買取の場合には、古物商許可」

「形見分けの配送など有料で家財を運搬する場合には、一般貨物自動車運送事業許可もしくは貨物自動車運送事業の届出」

先でも触れましたが、業者が許可を取得していなかったり届出をしていなかったりする場合でも、その業者が委託する業者が許可を取得していたり届出をしていたりすることもあります。

また、必須ではないもののあったほうが安心という許可や届出もあります。

例えば、以下のようなものです。

「遺品整理を依頼する場合には、遺品整理士」

「不用品の買取をお願いする場合には、遺品査定士」

「特殊清掃が必要な場合には、事件現場特殊清掃士」

「生前整理をする場合には、生前整理技能Pro1級」

求めているサービスに応じて、こういった許可や届出をホームページで公開している業者、会社を選べば、より安心して依頼できますし、より質の高いサービスを受けられるでしょう。

 

・遺品整理業者と不用品回収業者の違い

 

遺品整理業者と不用品回収業者の違いについてですが、遺品整理業者と不用品回収業者とではそもそもの作業目的が異なります。

というのも、遺品整理業者は遺品の整理が、不用品回収業者は不用品の回収がそれぞれ作業目的となります。

この作業目的の違いから、ものの扱いにも違いが出てきます。

遺品整理業者は遺品というデリケートなものを取り扱うことになりますので、ものの扱いは丁寧になります。

一方で、不用品回収業者は不用品や処分品として取り扱っていくことになりますので、ものの扱いが雑になることも少なくありません。

また、遺品を取り扱う遺品整理業者だからこそ心遣いがあるという部分も違いになってくるかと思います。

不用品回収業者にまったく心遣いがないとまでは言いませんが、遺品整理を専門的におこなっているところとそうでないところでは細かな心遣いに差が出てくるものです。

特に、遺品整理士が在籍している遺品整理業者であれば、以下のような心遣いが期待できます。

「仏壇に手を合わせるといった故人や遺族の気持ちに配慮した振る舞い」

「単なる処分品や不用品として扱うのではなく、あくまでも遺品として丁寧に扱う」

「近所や近隣の方への配慮、挨拶の代行をおこなってくれる」

「遠方からの依頼にも対応し、作業完了を写真や動画で報告してくれる」

さらに、遺品整理業者と不用品回収業者ではサービスの幅にも違いが出てきます。

不用品回収業者はその名前の通り不用品の回収のみですが、遺品整理業者になってくると不用品の回収を含めて遺品整理に関連して必要となるさまざまな場面を想定してサービスの幅を広げています。

そのため、遺品整理業者に依頼をすれば遺品整理に関連したサービスをまとめて請け負ってくれます。

いろいろな会社や業者に手分けをして任せる必要がないので、遺族の方の負担を減らすことができます。

もちろん、サービスの幅をどこまで広げているのかは業者や会社によって違ってきますので、事前に確認をしておきましょう。

 

・遺品整理業者のサービス

 

会社や業者によって違いはあるものの、遺品整理業者が提供しているサービスとしては以下のようなものが挙げられます。

「不用品の回収と処分」

「必要品と不用品の分別」

「貴重品の捜索」

「遺品の買取」

「遺品の供養やお焚き上げ」

「無料の簡易清掃」

「ハウスクリーニング」

「消臭作業」

「家屋の解体」

「車やバイクの買取処分」

「リフォーム」

「不動産仲介や買取」

「相続の相談」

中には遺品整理業者が提携している専門会社や業者を紹介するというケースもあります。

 

・遺品整理業者の料金相場

 

いろいろなサービスを提供してくれる遺品整理業者なのですが、実際に遺品整理をお願いした場合の相場というのはどれくらいなのでしょうか?

遺品整理業者の作業費用というのは部屋の広さによって設定されているのが一般的で、以下がだいたいの相場になります。

1R1Kの場合、30,000円から80,000円ほど」

1DKの場合、50,000円から120,000円ほど」

1LDKの場合、70,000円から200,000円ほど」

2DKの場合、90,000円から250,000円ほど」

2LDK の場合、120,000円から300,000円ほど」

3DKの場合、150,000円から400,000円ほど」

3LDKの場合、 170,000円から500,000円ほど」

4LDK以上の場合、220,000円から600,000円ほど」

当たり前のことなのですが、部屋が広くなればなるほど作業する人数も増えますし、作業時間も長くなります。

さらに、ゴミ屋敷のような状態であったり孤独死などで特殊清掃が必要であったりした場合には、この相場からさらに上乗せされることになります。

執筆:日本一正直な遺品整理業車ココロセイリ