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介護施設での看取り

公開日:2020-12-12 20:57

目次


理想の老人ホームを見つけ出し終の棲家として入居された後、
入居者様とそのご家族が次に考えられるのは看取りのことだと思います。

老人ホームでの場合、看取りはどのような手順を踏んて行くのかご説明いたします。

 

そもそも看取りとはなんでしょうか、看取りとは近い将来的に死が避けられない人に対し精神や肉体の苦痛を和らげ、
最期の時まで人としての尊厳ある生活を送ることを支援することを指します。

ちなみによく対の言葉としてターミナルケアといわれることがあります。

これは終末期における医療行為のことを指しており、看取りは終末期における介護のことを指しているのです。

老人ホームで看取り介護を行うためのハードルは高くはないので現在は看取り介護を行っているホームがほとんどです。

看取り介護をしてもらうには、施設側に申し込みをします。

その後、面談を行い看取り介護指針や看取り介護においての重要事項説明書、
急変時や終末期における医療等に関する意思確認書の内容の説明を受け、同意することで初めて、看取り介護が始まるのです。

看取り介護を行うにあたり、看取り介護計画書というものが作成されます。これはどんなもんかといいますと、
看取りに特化したケアプランで、いつ、だれが、どのように、何をするのか提案されているのです。

また、看取りに同意していたとしても、途中で状況や本人や家族のお考えが変わることもあるでしょう。

その場合でも看取り介護の中断をすることもできます。

看取り介護を受けている方の容態は常に変化しているため何か緊急のことがあればすぐに施設側から連絡がいきます。

容体悪化から数時間でお亡くなりになる方もいれば、数日間意識不明の状態が続くなど人によって様々です。

施設によって見守るご家族の方のための宿泊スペースを用意しているところもありますのでご確認ください。

 

実際の看取りにおいて職員のかたができることはほとんどありません。

ターミナルケアではないので延命処置のための器具はなく、家族の方が到着するまで入居者の方の命を消さないように懸命に努めることしかできません。

ご家族の方のが到着し、最期の灯が消え天に昇るのを確認した後、エンゼルケアを行います。

お体をふき、新しいお召し物を着せ、お化粧をします。

その後は葬儀社に引き継がれ、親しかった職員や入居者の方々に見送られながらご出棺されるのです。

 

 

執筆:株式会社絆楽