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介護施設において月々にかかる費用

公開日:2020-12-12 20:59

目次


介護施設において月々にかかる費用について説明させていただきます。

まず、介護施設といっても民間施設と公的施設に分かれておりそれによって費用が大きく異なってきます。

民間施設の種類と公的施設の種類に関しては、施設の情報の項目で詳しく説明しているのでそちらをご覧ください。

どのような費用が掛かってくるのかご説明します。

 

居住費

通常の住宅で言うところの家賃に相当する費用です。基本的な利用者負担は、入居する居室のタイプによって異なります。

介護保険施設

月々の費用は、法令で一律になるように定められています

ただし多床室、個室、ユニット型などの部屋や施設のタイプによって異なります。また角部屋や南向きなど部屋の位置による料金の違いはありません。

 

民間施設

介護保険施設のように、法令等で一律的に居住費が定められておらずそれぞれの施設ごとに全く異なってきます。

立地や居室の広さ、介護サービスやレクリエーション、24時間看護師常駐の有無などの医療体制サービスの内容により
月額
10万円~100万円以上など、施設によって料金は大きく変化します。

 

 

食費

介護保険施設

介護保険施設での食費は、居住費と同じく国が規定した法令を目安に、利用者と施設の契約によって決められています。

なお、月々の食費には13食分として計算されているため、外出で昼食を食べなかったという場合でも、1日分が請求されます。

ただし、入院や外泊などで数日間は施設に戻らないことが判明している場合、事前に施設側に申請していれば食費はかかりません。

また、介護保険施設では、入居者に金銭面での負担がかかりすぎないよう、所得や資産が一定以下の入居者に対しては、
自己負担額の限度額が段階的に設定されていますので確認しておきましょう。

 

民間施設

民間施設の場合、食費の設定は施設ごとにさまざまです。

1日の食費を定額として設定しているホームもあれば、1食ごとに幾らと細かく算出している施設もあります。

また、ほとんどの施設では、3食のうち抜いた食事があれば、食べていない分を差し引いた食費が請求されます。

ただし、施設によっては、食事の回数が減ってしまったとしても、厨房の維持費や整備費、食堂運営の人件費として食費を請求するホームもあります。

民間施設では、食事のおいしさを売りにしている施設も多く見受けられます。

おいしいご飯は明日への活力につながるものです、食事のおいしさを重視される方は施設ホームページや見学の際に確認してみてください。

 

管理費

管理費は主に民間施設にのみかかってくる費用です。

徴収内容は施設によって異なります。

例えば、光熱費やレクリエーション用品費などを管理費として請求している施設もあります。

 

水道光熱費

水道光熱費は民間、公的施設問わず自己負担です。

ただ徴収方法は施設によってことなり、水道光熱費として直接明記する場合や上記のように管理費や運営費として請求する施設もあります。

 

医療費

お薬や通院、往診といった医療行為にかかる費用です。

日常生活における病院代と考えていただけるとわかり易いと思います。

施設から一括して請求されるよりもその都度ご自分でお支払いになることのほうが多いです。

 

上乗せ介護費

 

介護付き有料老人ホームなどの民間施設に認められた費用です。
介護保険法による職員配置基準は原則入居者3名に対し1名の看護または介護職員を配置を義務付けられていますが、指定された人員配置を超過し、
介護職員を多く配置した場合、入居者にその負担額が求められます。上乗せ介護費は施設ごとで異なっているため施設説明などの際に確認しておきましょう。


日常生活費

主に日常生活における雑費を指します(お菓子、ジュース、歯ブラシや洗顔剤、おむつなど)

また、施設によってはレクリエーションイベント(麻雀大会やビリヤード大会など)での参加費として徴収される場合もあります。

支払方法はその都度ご自分で支払う方法と後から施設に一括で請求してもらう方法の2通りがあります。

なお、おむつの場合、公的施設に限り施設サービス費に含まれるため自己負担の必要がありません。

 

以上が介護施設において月々に請求される費用の一覧となっています。

公的施設・民間施設ごとに請求される費用もその項目も違ってきます。

特に民間施設においては一時金の有無によっても請求金額が変わってくるのでご注意ください。

 

入居一時金の払い方

最初に大きな金額を要求される入居一時金ですが、施設や運営会社のプランによっては一時金0円で入居できる施設もあります。その場合のメリットデメリットをご説明いたします。

 

最大のメリットはなんといっても初期費用を抑えられることです。

入居一時金は最低数百万から求められることが多く、一括で支払うにはなかなか厳しいものがあると思います。

ただし、一時金0円プランは払わなくてもよいというものではなく、一時金を分割して支払うものになっているのです。

そのため、居住年数が長いほど分割払いの時に利息として余分に支払われてしまうため

長く居住されるときや終の棲家として利用される場合は一括で支払ったほうがお得になるのです。

最近は入居一時金0円を大々的に謳う施設も多く、数百万を一気に支払わなくてもよいとうお得感から
一時金
0円の施設ばかり探されるご相談者様もいらっしゃいますが、長い目でみると損をしてしまうことが多いのも事実です。

ご相談者様の状況によって、入居一時金をどうするかというのは非常に重要であり0円という言葉に惹かれるのも当然のことだと思っています。

ただ、お考えになってほしいのは目先の利益にとらわれず冷静になって長い目で施設を選んでほしいということだけなのです。

 

 執筆:株式会社絆楽