戸籍のレアケース 戸籍上の高齢者消除
公開日:2021-01-16 15:09
目次
戸籍に「高齢者につき死亡と認定年月日許可年月日除籍」と記載されているケースがあります。
これは100歳以上の高齢者で所在不明者がいる場合に、
ある要件で死亡の可能性が高いと判断された場合に、
職権で死亡として戸籍から消除された場合にこのように記載されます。
通常亡くなった人の戸籍を集める場合、亡くなった人の死亡日の記載されている戸籍が必要ですが、
上記の年月日が死亡日として認められるかが問題となります。
結論を申せばこれは死亡の事実が記載されているものではないので、
これだけでは死亡時の戸籍とは認められません。
改めて死亡届や戸籍法89条の届出、失踪宣告により死亡とみなされた記載が戸籍にされる事が必要です。
執筆:小倉司法書士事務所・小倉大輔