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葬儀の打ち合わせが決まり葬儀当日までの流れ

公開日:2020-11-09 20:11

目次


葬儀までに必要なものは、宗派などにもよりますが

喪服
数珠
お布施の袋
心付の袋
お棺に入れるもの
が必要になるかとおもいます。

喪服は最近では洋装がほとんどです。
喪服でタブーとされているのは女性の場合光物のアクセサリーは結婚指輪以外はつけないのが常識です。

また、毛皮など動物の皮製品は殺傷を意味するのでタブーとされています。
メイクはナチュラルに、髪型もシンプルなものが好ましいでしょう。

男性については金の腕時計などきらびやかな装飾品は避けなければなりません。

数珠とは『念珠』や『寿珠』とも言われ、本来は108個の珠で構成されています。

この数は煩悩の数を表しており人間の煩悩を数珠が引き受けてくれるとも言われています。
しかし現在では数に制限はなくさまざまな珠の数の数珠があります。
そのような数珠は片手数珠と呼ばれたり一輪数珠とも呼ばれております。

また、数珠の大きさで珠が大きいものを男性用、珠の小さいものを女性用として一般的に使われております。

よく数珠の貸し借りをしているのを目にしますが、
数珠にはその人の念がうつりこむといわれており人に貸したりするのは縁起が悪いと言われております。
数珠は唯一の個人が持つ仏具でもあるのです。

一方で念仏を唱えるごとに珠を数えながら念仏を唱えた数を数える道具とも言われます。
数珠の素材は木製であったり、天然石・真珠・プラスチック製の物やガラスのものもあります。


お布施の袋はお経を読んでお勤めを頂く僧侶の方にお布施を包むために必要です。

どんな袋に包むか決まりはありませんが、お布施を包む封筒が市販されております。
最も多いタイプは水引が付いていない無地の封筒にお布施と書かれた物がよく見受けられます。
その下に○○家と書くことが多いです。

お布施の中に包む金額の相場は寺院によって違いますし、
どの法事に向けたものかによっても違ってきます。
一番確かめるのにいい方法は親戚の誰かが以前に葬儀の際どれくらい包んだかを聞くのも良いでしょう。
初めてお勤めを依頼する場合は寺院の僧侶にいくらぐらい包むか直接聞くのも良いでしょう。

心づけの袋
心付の袋は葬儀をお手伝いしてもらった係の方や葬儀中にお世話になった方に渡すために
用意をします。葬儀社に用意がある場合が多いので、ご自身で準備する時間がない場合は葬儀社の方に
依頼すると良いでしょう。

お棺に入れるものは故人との思い出の品や好きだったものを入れます。
写真や手紙本などを入れる方もいます。
しかし、燃えないものや杖や釣竿でカーボン製のものは棺の中に入れられません。

エンディングノートに棺の中に入れて欲しいものを書いている方もいらっしゃいます。

お棺に入れるものは思い出のものでもありますので、
なくなってしまって困るものや持っていたいものは故人の形見として、大切に持っているのもよいでしょう。

訃報の通知について
※葬儀の規模によって訃報の通知方法が変わってきます。ケースごとにご説明します。

家族葬の場合
家族葬の場合は家族以外の誰を呼ぶのかを確認しておき、その呼ぶ方には家族葬で葬儀を行うためその旨を伝えておく必要があります。良かれと思って周りの方に周知してしまって料理や返礼品などが足りなくなってしまうこともあるためです。

一般葬の場合
家族以外の方も葬儀に呼ぶ場合
近所への回覧や友人会社関係者などにも伝えます。なるべく通知がいきわたるように、ファックスや電話連絡で各代表の方に伝えて周りに周知を広げてもらうようにするといいでしょう。
最近ではSNSなどで訃報を送れるシステムを導入している葬儀社もあります。また、PDFデータなどで訃報を葬儀社より受け取り、メールなどで通知をすることもあります。その際にたくさんの方面からお悔やみのご連絡が来ることも予想されるので、自宅の連絡先を記載するか場合に応じて考慮が必要です。

社葬・合同葬・団体葬
開催費用・運営責任を追う「施主」を企業や団体がつとめ遺族が喪主をつとめるような場合は訃報も社会的に幅広く流す必要があるため施主の担当者に任せご親族は親族関係や友人関係の連絡を主に行うといいでしょう。

忌中紙について
忌中紙とは玄関に貼る「忌中」と書かれた紙です。昔の映画などでお葬式のシーンで目にした方もいらっしゃるかもしれませんし、親族の誰かがやらないのかといわれる方もいらっしゃうかもしれません。しかし現在ではこのような葬儀で家を開けることを明確に玄関先にはり出すことは空き巣などの犯罪に巻き込まれやすいためほとんど見られなくなりました。また、前述にあったような訃報をどこからか入手して訃報には葬儀が行われる式場の情報が書かれていますのでその式場に連絡をして喪主の住所を聞き出し、葬儀の日程中に空き巣に入る犯罪もあるため、このような葬儀の際の情報開示にはとても気を付けなければいけない側面もあります。 ・葬儀当日までに納棺の儀を行います。納棺は家族や身内の方々で行っていましたが、最近では葬儀社スタッフや納棺師が行う場合が多いです。納棺の作法は地域や宗派によって大きな違いがあります。納棺の際に故人を清めるという意味できれいにして棺の中に納めます。宗派によって風習に沿った仏衣などを身に着けて仏式だと仏衣を身にまとい、編み笠や草履・三途の川の渡し賃ともいわれる六文銭を持たせたりします。最近では生前好きだったものや気に入っていた品を仏衣などの宗派ごとの身に着けるものを棺に入れた後に一緒に入れることも多いです。また、祭壇などにお供えしていたごはんやお団子を一緒に納棺して出棺することが多いです。また、その際に使っていた茶碗は故人が家にはもう帰れないことを知らせるために家に入る前に玄関先で割ってしまうことが習わしとされています。

執筆:終活アドバイザー 吉野 匠