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仏式以外の葬儀 神式・キリスト教(プロテスタント・カトリック)

公開日:2020-11-09 20:36

目次


「キリスト教の葬儀について」
キリスト教では臨終に司祭が立ち合います。これをカトリックで「塗油の秘跡」プロテスタ ントでは「聖餐式」と呼びます。
仏式の通夜がプロテスタントでは前夜祭と呼びます。カトリックでは通夜というようなもの はありませんが、プロテスタントにならって「通夜の儀」などとよんで通夜のようなものを 行うことが多いです。どちらも聖歌・讃美歌の合唱、聖書朗読、神父又は牧師の言葉祈り、 献花といった順序で式が進んでいきます。
カトリックではミサ聖祭式(安息のミサ)、追悼説教、聖歌合唱、聖水のそそぎ、散香、聖 歌合唱、弔電・弔辞の紹介、式辞朗読の順番で式を進行します。プロテスタントは聖書朗読 、讃美歌合唱、聖書朗読、黙とう、讃美歌合唱、弔電・弔辞紹介、式辞朗読といった順序で 式が進行します。どちらも最後に参列者が献花を行います。教会によって式の内容がことな りますので、その教会の指示に従うようにします。

「神式の葬儀について」
神式では逝去後、末期の水→お清め→死化粧→死装束と儀式を行います。自宅に戻ると神棚 封じとして表に忌中札を張ります。安置する場合は北枕か、部屋の上位に安置します。
お顔は顔あてをします。納棺の儀では故人に好んだ食べ物をお供えする「柩前日供」をしま す。神式の場合は通夜を通夜祭とよび仏教で位牌にあたるものを霊璽(れいじ)と呼びます 。霊璽に霊を移す遷霊祭をします。
神式では葬儀を葬場祭と呼び、斎主に神職を招いて執り行います。斎主入場後、葬場→棺→ 供物→祭員→参列者の順にお祓いをします。その後祭祀を奏上します。祭祀では故人の生い 立ち功績などを述べます。その次に誄歌の奏上をした後、弔辞・弔電の読みあげ、遺族の玉 串奉奠をします。そして供物を下げた後斎主が退場します。一般会葬者の玉串奉奠は葬場祭 後の告別式で行われます。この玉串奉奠は仏式の焼香にあたるものです。


執筆:終活アドバイザー 吉野 匠