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位牌、仏具について ・初七日法要について

公開日:2020-11-09 20:39

目次


ちなみに葬儀終了までに手を合わせたりしていた位牌は白木でできた白木位牌です。

葬儀から初七日法要では白木位牌に直接僧侶の方が戒名や法名をかいたり、
半紙に書かれた戒名や本名 を張り付けたりします。

初七日を過ぎると今度は四十九日の法要までに漆塗りなどの装飾が 施されている本位牌を用意する必要があります。

四十九日法要で今までの仮位牌から本位牌 に僧侶に魂入れをしてもらうのです。
その本位牌がご自宅にある仏壇に安置される位牌となるのです。

仮位牌に書かれている戒名や法名、命日、享年の年月日俗名などを間違いがないように位牌を扱う業者に
白木の仮位牌を直接見せて本位牌に掘る戒名などの情報を確実に伝えるようにしましょう。

新しくつくる本位牌は納品まで数週間かかる場合もあるので、早めに本位牌を作るようにし たほうがいいでしょう。

「本位牌の種類」

本位牌の位牌に使用される材料で代表的なものは檜・シナ・ベニマツなどの木材を使用します。
この木材を成形したものに塗りを施して行きます。そして金装飾を施していきます。

古くからこの塗に使用していた素材は天然の漆を利用していました。
最近では漆に近いカシュー塗料材だったり、ウレタン塗料材を利用するタイプの塗り位牌もあります。

塗り位牌とは別の種類で唐木位牌というものもあります。
これは黒檀や紫檀などの 木材の色が美しく木目もきれいな素材を使った位牌のことです。

唐木と呼ぶのは唐の国(中国)から輸入されていたことから由来しています。

漆塗りの塗り位牌とは異なり木目が直接表から確認出来てとてもきれいな木目と色の位牌です。

唐木位牌に使われる黒檀は名のごとくとても美しい黒色をしており、
インドネシアやスリランカなどの原産のものが多く木のダイヤモンドとも呼ばれています。

紫檀はベトナム・タイ・ラオスが原産です。色は赤茶がかった色味があります。
鉄刀木といわれる唐木も人気で東南アジアや中米、アフリカ、西インド諸島などでとれる木材があります。
とても固く木目の美しさにとても人気があります。

また、唐木位牌にはそのほかに屋久杉・黄王壇・楓・黒柿・花梨・欅といった素材を使う位牌もあります。

最近ではモダン位牌といい、従来の素材を使わずにクリスタルや樹脂、
陶器性のものなどもあります。また、木材を木材以外の素材と組み合わせ、
寄木細工のような位牌もあります。

最近では位牌は様々なデザインがあり、カラーもたくさんあります。
特に無宗教で葬儀をあげた方などは、戒名を持ちませんので、
生前に使っていた名前(俗名)を位牌に入れて、モ ダンタイプの位牌を購入される方も多いです。

こういったモダン位牌はモダン仏壇や、カウンターなどにおける手元供養タイプのデザイン性のある仏壇と
一緒に安置することが多いです。

自宅での供養の仕方にも多種多様性が現れてきているのが最近のトレンドとなっています。

最近ではマンションや都市部にすむ方には大きな仏壇を家の中に置くのが難しいためモダンタイプの
コンパクトな小さなサイズの仏壇や位牌が多く販売されております。
小さいサイズ の位牌は安いものも多いので人気の理由ともなっています。


執筆:終活アドバイザー 吉野 匠