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過去帳とは何か

公開日:2020-11-09 20:45

目次


過去帳とは過去帖とも書きますが、先祖代 々の俗名(生前に使っていた名前)と戒名が記されている仏具の一種です。

これを見ると自分が生まれる前のあったことのないご先祖を知ることができるようになっています。
過去帳は基本的に仏壇の中におかれていることが多く、本のような形状をしていることが多いです。

大体仏壇の引き出しの中などにあることが多いでしょう。
しかし、仏壇や 仏具とセットになっているわけではなくない場合もありますので、
仏壇を購入する際は過去 帳も欲しいことを業者に伝えるといいでしょう。

この過去帳ができた経緯としては、依然日本では仏教を信仰することが推奨されており、必ず菩提寺をつくり、
そこの檀家になって先祖代々の墓をそこに持つことが義務付けられていました。

そして檀家ごとにその檀家の家族構成やいつだれが亡くなっていつ生まれたか
という記録をつけるためにできたものが過去帳の始まりとされています。

今でいうところの戸籍のようなものとして長い間使われてきました。
先祖代々から付き合いのある菩提寺には過去帳が保管されていますので、
もし、自分の家のルーツを知りたいと思った方は菩提寺に過去帳があるか確かめてみるのもいいかもしれません。

しかし、現在に至るまでに火事や地震等の天災また、戦争や戦も何度かあった中で
過去帳が必ず保管されているは寺によってわからないのも現状です。

家系図を作ってみたい時などに役に立つこともあります。
しかし、寺院にある過去帳をみせてもらうのは現在では個人情報の兼ね合いから
他の檀家の情報も載っているものを直接見ることはなかなかできず 、
自分の家の情報を他の紙に書き写してもらい確認することになることも少なからずあります。

もし家に過去帳がなかった場合は寺院に確認してみるのもよいでしょう。


キリスト教の場合はどうでしょう。
キリスト教には信徒籍台帳または信徒記録票というもの が存在します。
これはキリスト教の信徒がここの教会に通っていることを記録するものです 。
これは教会側が作成しているものなので、
もし家がキリスト教の場合は家で通っている教 会に伺ってみるといいでしょう。
神式の場合霊簿というものがありますので氏子になっている神社などに確認するのがいいでしょう。

過去帳は本のようなものと前述にありましたが、過去帳には糸で綴じられた和綴じタイプの ものと折本タイプのものがあります。折本タイプは1枚の長い髪が蛇腹のようにおられてい るものに表紙がついているものです。和綴じタイプは寺院で使うものによく見られます。
納骨
納骨は遺骨を埋葬することです。納骨をすると良い時期は決まっていませんが、仏式ですと 四十九日や一周忌にあたる時期に合わせて納骨を行うことが多いです。神道の場合は五十日 祭などが多いです。


執筆:終活アドバイザー 吉野 匠