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葬儀の豆知識・各種作法マナー

公開日:2020-11-09 22:09

目次


・お香典について

お香典はお花やお香の代わりに霊前にお金のことです。
お香典は不祝儀袋と呼ばれるものに包んで通夜や告別式の時に渡します。

この不祝儀袋や袋に書く表書きは渡す先の宗教や地域、宗派によって変わってくるのため、
渡す先の宗教などわからない場合はご霊前と書いた無地の不祝儀袋を使うとよいでしょう。

どの宗教でも使えるものは無地の包みに水引は黒白、双白、双銀の結び切りにします。
表書きは御霊前と書きます 。

仏式の場合は包みが無地又は蓮の花にし、
水引は黒白、双白、双銀の結び切りにします 。

表書きは御香典または御香料・御霊前と書きます。

神式の場合は無地の包みに水引は黒白、双白、双銀の結び切りにします。
表書きは御玉串料と書きます。

キリスト教式の場合は包みが無地または白百合や十字架が書かれたものに水引はないものを用意します。
表書きは御花料と書きます。

・仏式の拝礼の仕方
仏式ではお焼香をしますが、
実際お焼香の回数や作法など細かいところは宗派によって決まりがあります。

会葬する場合など行われている宗派に合わせてできればいいのですが、
わからない場合は右手の親指と人差し指と中指で少しお香をつまみ香炉にくべます。

1から3回繰り返 しますが、大規模な葬儀でたくさんの会葬者が予想され場合、
焼香は1回にしてくださいとアナウンスされる場合があります。

・神式の拝礼の仕方
お焼香でなく玉串奉奠をします。
通夜の呼び方も通夜祭と呼び、葬儀・告別式は葬場祭といいます。

拝礼の方法は二礼二拍手一礼になりますが、
拍手は音を立てずに拍手をする「しのび手 」という方法で行います。

玉串奉奠の仕方はまず根元が右手にくるように玉串を受け取ります。

そして玉串をおしいただいたのち、右回りに90度回転させて根元を手前にします。

ここで左右の手を持ち替えて今度は時計回りに180度回します。
そうすると根元が祭壇に向きます。

玉串を祭壇の前の台において、後ろに数歩下がり二礼二拍手一礼をします。

・キリスト教の拝礼の仕方場合
キリスト教では献花として花を捧げます。

これは最近ですと無宗教の葬儀や芸能人のお別れ会などでよく目にするようになりました。

献花の仕方は花が右側になるように受け取り祭壇の前で一礼します。
花を右回りに90度回し花が手前になるようにします。そして献花台に花を置いて黙と うします。
最後に深く一礼します。


執筆:終活アドバイザー 吉野 匠