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喪中はがきについてのマナーやしきたりについて

公開日:2020-11-09 22:32

目次


喪中はがきを出す必要がある場合は1年以内にご自身の2親等内の親族がなくなった場合は喪中はがきを出す必要があります。

例えば故人の1親等は両親、配偶者、子になり、故人の2親等は兄弟姉妹、祖父母 、孫となります。

しかし昨今では2親等内であってもお喪中はがきを送らない方もいますし、
ご自身の考え方にもよります。

しかし最低でも常識では1から2親等がなくなっ た場合は喪中はがきを送ることが良いとされています。

喪中はがきを送る先は普段年賀状のやり取りをしている方を対象に送ります。

ご自身が 喪主だった場合には故人が年賀状のやり取りをしていた方にも葬儀に参列された方にも送ります。


[喪中はがきの書き方]
喪中はがきには定型のデザインは特にないためはがきを購入して自分で手書きで作成することもできますし、
無料のテンプレートをネットからダウンロードして印刷する方もいます。

また郵便局にも喪中はがきは売っているので購入することができます。

しかし、年末が近づいてきて年賀状シーズンになると
喪中はがきが売り切れてしまうこともありますので注意しましょう。


[喪中はがきの内容]
基本的には書くことは決まっており
・喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げますという挨拶文
・喪中であることを伝える ・誰が亡くなったか ・何歳で亡くなったか
・結びの挨拶 この5点が書かれているといいでしょう。

文例を一つ上げると

「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年〇月に父○○が○○歳にて永眠いたしました
永年にわたるご厚誼に深謝致すと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
令和  年  月  日 住所電話 氏名」
といった具合です。

 [喪中はがきに添書きを書いてもよいのか]
結論から言うと喪中はがきに添え書きをするのはあまりよくありません。

マナー違反ではないのですが、喪中はがきには添え書きの必要性がないため、
 受け取る方の感じ方によっては添え書きってどうなのかと思われてしまう場合があります。
もし添え書きをするならば
法要や葬儀のことを振り返っての御礼や故人との思い出に関することを書くのは適しています。

もし伝えたいことが多い場合は寒中見舞いのときに伝えるようにするほうが無難といえます。

[喪中はがきはいつまでに出せばよいか]
喪中はがきは「年賀欠礼状」と呼ばれており相手が年賀状の用意を始める前に出す必要があります。
時期としては12月初旬までに喪中はがきを投函するのが良いでしょう。


[喪中の連絡をLINEやSNSでしていいの]
最近では喪中はがきもLINEやSNSでお知らせする方も増えています。

タイムラインなどで喪中の連絡をする方も少しずつ増えていますが、
その場合は相手との関係性を注意して送るようにすることが大切です。

LINEやSNS上で喪中の連絡をするのは今の時代で手紙以外の通信
手段が
たくさんある中である意味自然な発想かもしれません。

しかしこのようなSNSなどの伝え方の場合相手が
確実に受け取ったかを確認できないのが欠点です。

喪中はがきは確実にSNSのように埋もれないで相手に届くものですので、
 冠婚葬祭というのは伝統を重んじて行う風習に沿った儀礼でもあるためなるべく
喪中はがきを選択されるという考え方も一つではないでしょうか。



執筆:終活アドバイザー 吉野匠