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保険で耳にするわかりにくい用語をわかりやすく解説

公開日:2020-12-12 21:48

目次


・予定利率

予定利率とは、保険会社が運用するときに約束する利率のことで、保険会社が保険契約時に決めています。保険会社は、契約者から受け取った保険料をどれくらいの運用利回りで運用できるのかを予測して、保険料を設定します。一般的に、予定利率が高ければ保険料は安くなり、予定利率が低ければ保険料は高くなります。生命保険会社が「予定利率」を決めるときには、金融庁が発表している「標準利率」を参考にしています。
生命保険料の金額に影響しているのは「予定利率」だけではありません。「予定利率」と「予定死亡率」、「予定事業費率」の3つから決定されています。この3つのことを「予定基礎率」と呼びます。



・積立利率
積立利率とは、保険金を支払うために保険会社が保険料の一部を積み立てている部分に対して適用される金利のことです。
例えば、一時払タイプの場合、受け取った保険料から手数料などを差し引いた部分に対して積立利率が適用され、その金利で運用されます。日本円だけでなく、米ドルや豪ドル、ユーロといった外貨で運用する保険もあります。
また、積立利率が固定の保険と変動の保険があり、変動の保険の場合は、一般的に最低利率が保証されています。



・無選択型保険
無選択型保険とは、健康状態に関する告知や医師の診査がなくても加入することができる生命保険や医療保険のことです。病歴や年齢の制限により一般の生命保険や医療保険には加入することが出来なかった人を対象とした保険です。
一般的に通常の生命保険や医療保険に比べると保険料は高く、保険金や給付金の上限額は低くなります



・引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、持病や入院の経験がある方が加入しやすい保険のことをいいます。死亡保障、医療保障どちらもあります。引受けの基準を緩和しているため、健康状態の告知項目を3から5項目程度に限定しているのが一般的です。引受基準を緩和していることなどにより、保険料が割り増しされています。



執筆:ファイナンシャルプランナー鈴木 裕二